一般家庭・個人向け「新型インフルエンザ対策チェックリスト」

新型インフルエンザ発生に備えて、個人や家庭でも準備することが大切です。新型インフルエンザが発生した場合、どのような事が起きるのかについて知り、どう行動すればいいのか知っているだけでも、あなたとあなたの家族を守る手立てになります。ご家族で一度、チェックしてみて下さい。
〔I〕新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)に備えて
□ 食料や水の備蓄はあるか?(最低でも 週間分)
新型インフルエンザが発生した場合、交通機関・輸送機関の破綻により食料や物資の供給がストップする可能性や、感染拡大を防ぐための長期にわたる外出自粛要請の可能性が考えられます。長期自宅滞在に耐えられるだけの備えをしておきましょう。この対策は新型インフルエンザだけでなく地震などの災害に対しても有効です。
□ 水分・電解質補給のスポーツドリンクやその粉末などの備えはあるか?
→インフルエンザのような発熱性疾患の場合、電解質を含んだ水分の摂取により症状悪化が防げる場合があります。
新型インフルエンザの現在の発生地域を知っているか?
新型インフルエンザの潜伏期間(1〜7日)と、その間も感染力があることを知っているか?
新型インフルエンザが起きている場所と潜伏期について知っていれば、自分が感染したかどうかの危険性を知る手立てにもなります。
□ 住んでいる自治体の保健所や、新型インフルエンザ対策窓口の連絡先を確認しているか?

〔II〕国内に新型インフルエンザ患者が発生したら
□ インフルエンザのような症状があったら、すぐに病院に行かず、まず指定機関に相談するという事を知っているか。また、どこに相談すればいいか知っているか?
新型インフルエンザが国内で発生した場合、軽症(〜中等症)のインフルエンザ患者は自宅療養が望まれることを知っているか?
(例外;65歳以上の高齢者、循環器・呼吸器慢性疾患を持つ成人および小児)
新型インフルエンザと普通のインフルエンザは初期症状が全く同じであるため、病院の外来では新型インフルエンザが感染してしまう危険性が非常に高まります。そのため、軽症〜中等症のインフルエンザの場合は自宅での往診・訪問看護による治療が主体になることを知っておいてください。ただし、直ちに医療機関受診が必要な重症例や、重症化しやすい高齢者や小児は例外となります。
また、自宅療養中でも病院受診が必要な場合の目安は下のような症状があるときです。どの医療機関に受診すればよいか確認の上、受診してください。
   ・4〜5日以上経過しても改善しない発熱があるとき
   ・脱水がひどく、水分の摂取が困難な場合
   ・咳が続く場合、胸痛がひどい場合など
   ・全身倦怠感が強い場合や意識障害がある場合
   ・その他全身状態の悪化がある場合
新型インフルエンザの危険性が高い状態か?
(1)38℃以上の発熱がある。
(2)咽頭痛、咳、呼吸困難のいずれかがある
(3)新型インフルエンザが発生している地域に滞在していた
   または、新型インフルエンザ患者(疑いも含む)との接触があった

〔III〕一般的な感染予防
□ 咳・くしゃみをするとき、必ず口と鼻を覆っているか?
□ その後十分に手を洗っているか?(石鹸と水、その後出来ればアルコール性擦式剤を用いる)
□ 使い終わったちり紙はすぐにゴミ箱に捨てているか?
□ 子供にも、うがい・手洗いについてきちんと説明しているか?
□ 外出時はマスクを着用しているか?
□ 外出から帰ってきた際は、うがいと手洗いを行なっているか?
□ 外出する時は人ごみを避けているか?
□ 体調の悪い時には外出しないよう気を付けているか?
□ 予防接種は行なっているか?
新型インフルエンザを直接予防するものではありませんが、新型インフルエンザとの区別が非常に難しい普通のインフルエンザにかかる確率を減らしたり、普通のインフルエンザにかかっても軽く済むようになります。
□ 部屋の加湿・換気は十分に行なっているか?
→ほとんど全てのウィルスは、湿度が十分に保たれている環境では感染力が弱まります。また十分に部屋を換気することで、ウィルスの停滞時間が減少し感染する確率を減らす事が出来ます。