主婦は大変だ

サイドテーブルの下にはヨガマット

昨年変わったことの一つに、二人暮しを始めた事がある。同居人は大学生かつ自分の後輩でもある弟。一人暮らしだった頃は家事といっても大したことはなくて、病院で過ごす時間がほとんどだったのでトイレすらそんなに使う事も無かったし、食事だって医局会で出てきたお弁当を3回に分けて(量が多いのだ)食べたりしていたのだけど、二人となるとそれなりに家事が増える。洗濯物も、洗って干してそのまま着ていく一人暮らしと違って、それぞれのクローゼットにしまうという作業が増える。トイレのペーパーの減りだって2倍だし、これで数日間は凌げると思って作ったはずの料理が翌朝には既になくなっていたりする。かといって、弟が増えた分の家事を全て手伝ってくれる訳ではないから、家事の純増が体感できたという次第。でも幸いなことに、うちの弟は洗濯だけは何故か大好きなので(柔軟剤や洗剤選びなど、ちょっとこだわりすぎの部分もあるけど)、それはとても助かっている。
一人から二人への変化でさえ、これだけ大変なのだ。一家4人や5人の家事を一手に引き受ける、主婦ってホントに大変なんだなぁ、としみじみ思う。決して生産的な仕事ではない。「家が片付いていて、快適である」という至極当たり前の事を、当たり前に保つということの大変さ。世の中の人はどれだけ気付いているのだろう。これを女性に求めるならば、やはりいつしか女性は仕事中心から家庭中心の生活へと代わって行くのも、むべなるかな。
そんな事をぼんやり考えながら、それでもうまく家事をこなす方法も考えてみる。確実に言えるのは動線を遮らないレイアウト」「ちいさなヨロコビ」が家事を(少しではあるけれど)楽にする。座ってさっと手の届く(かつ、視覚的にも邪魔にならない)ところに掃除用具を置いておく。しかも、可愛くて手に取りたくなるようなデザインであるところが、小さなヨロコビ。朝のTVの占いを見ながらでも、食器が洗える。シンクに立つと、インテリア雑貨店で見つけた、ちょっととぼけた表情の食器洗いのスポンジ置きが目に入る。ちょっとした所にお気に入りが潜んでいることが、非生産的な仕事を後押ししてくれる。
もちろんずっと使っていたら飽きてしまう。時々は、新しいものを取り入れて、「生活を楽しむ」というアンテナを張り巡らせていたい。

あ〜でも、本当に精神的にも体力的にも疲れて帰ってきた時って、洗いものを見るだけで殺気立つことってあるんだよな…。