そんな時には、和菓子をどうぞ

cammy2006-02-16

今日の外来一件目はかなりのツワモノキャラで、説明に45分もかかってしまい朝からぐったり。そのせいではないのだけど、今日は一日気分がさえない。その上、やたらと眠い。心電図読みを終わらせれば帰れる時間になっても、ふと気づくと眠ってしまっていた。現在期間限定でありえないほどの余裕のある生活をしているけれど、こればかりはしかたない。大体毎月苦しんでいる訳だから。PMS


さて、と帰りの電車に乗りながら考える。今日は夕食何にしよう。先日の残りの白菜、そろそろ使い切ってしまわないと痛んじゃうな…。新しいメニューを試す元気もなく、こんな小雨の降る寒い日には、手っ取り早く色々な野菜が取れて、白菜も使いきれるけんちん汁を作ろう。
乗り換え駅のスーパーに行くと、思いのほかキャベツが安くなっていた。この間まで300円したものが、今日は178円。週末は久々にポトフかソムロームチュー(カンボジアの酸っぱいスープ)にしよう、などといくつかのレシピを思い浮かべながら必要そうなものを買い足していく。
レジに並ぼうとした時、やわらかな桜色の物体が目に留まった。桜道明寺だ。私は桜餅より、桜道明寺の方が好き。よもぎ団子とセットになっているものを購入して帰宅。



いつものように、使い慣れた特大土鍋に次々食材を入れて煮込んでいく。ごぼう独特の深みのある香りがたち、だし汁が琥珀色になったら出来上がり。疲れている時には、ほっと心の安らぐ味。そして…デザートには、桜道明寺と、よもぎ団子。
夜お茶タイムは、飾りつけも大事。お懐紙の代わりに今日は半紙を折り敷いて。ちゃんとしたお茶席ではいつもお菓子とお茶を一緒に食べられないジレンマに悩むのだが、今は食べ方も飲み方も自由。一口一口の甘さを大切に、お茶と一緒にチビチビ頂く。道明寺粉のもっちりした感触と漉し餡の甘さが、塩漬けの桜葉の香りとあいまってえもいわれぬ幸福感。そう遠くない春の訪れ。

さあ明日もまた、頑張ろう。